映画界にもジェンダーフリーの風 年内に５作品 興行成績にも注目

【聖林裏表】米連邦最高裁が今年６月、同性婚を憲法上の権利と認めたことで、米社会ではＬＧＢＴ（レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字）に光が当たっている。ロレックス コピー 　映画界にも、その余波が押し寄せ、米芸能メディアによると、ＬＧＢＴをテーマにした作品が年内に少なくとも５本公開されるという。映画は社会を映す鏡だ、と改めて思う。　ＡＰ通信によると、こうした作品の特徴は実話に基づいたものが多く、主人公らが困難に直面し、闘っていく様子が描かれているという。　映画「フリーヘルド」（１０月２日公開予定）は２００７年に製作された短編ドキュメンタリー映画をリモデルした作品。地域の治安維持のために２５年間、奉仕してきた女性警察官ががんを患う。余命半年を宣告された彼女は、事実婚で人生をともにしてきた自動車整備工の女性が遺族年金を受け取れるよう奮闘するストーリー。グッチ財布コピー 　今年のアカデミー賞で主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーア（５４）が女性警察官を、パートナー女性役をエレン・ページ（２８）が演じる。エレンは昨年参加したＬＧＢＴのイベントで、同性愛者であることをカミングアウトしたことで知られる。　映画「ザ・デイニッシュ・ガール」（１１月２７日公開予定）は、世界初の性別適合手術を受けた人物として知られるリリー・エルベ（１８８２年～１９３１年）のストーリー。エルベ役は、こちらも今年のアカデミー賞で主演男優賞を受賞したエディ・レッドメイン（３３）が演じる。　オスカー俳優らを起用した映画が、幅広い層から支持されれば、ＬＧＢＴへの社会の見方はより変わっていくだろう。興行成績と合わせて大いに注目される。ブランドベルトコピー　そうした中、ジェンダー・アクティビストを自任する歌手で女優のマイリー・サイラス（２２）がメディアのインタビューで「私はパンセクシャル」と発言し、話題となっている。パンセクシャルとは「全（ｐａｎ）性愛者」を指すらしい。「バイセクシャル（両性愛者）」との違いに戸惑うが、こういうことらしい。　「１８歳以上の成人で、私を愛してくれる人であれば、男とか、女とかは関係ない。自分自身は男でも、女でもなく、パートナーも男でも女でも構わない」（「ペーパー」誌とのインタビュー）　確かに、男性俳優や女性スーパーモデルとのスキャンダルが報じられてきたので、うなずけるところもあるが、「パンセクシャル」がテーマの映画が登場するには、まだ時間がかかりそうだ。　（産経新聞ロサンゼルス支局長・中村将）